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品川シーズンテラス-ビル設計-

下水道施設の上にオフィスビルを建設するという今までにない取り組みが行われた品川シーズンテラスは、「環境配慮」をテーマに掲げています。太陽光をビル内に取り込むスカイボイド、再生水利用による循環システムや雨水の利用など、国内最高水準の環境性能設備を備えており、CASBEE建築(新築)において、最高ランク「Sランク」を取得、また、東京都建築物省エネルギー性能評価書において、建築物の熱負荷の低減率(PAL率)、設備システム全体のエネルギー利用の低減率(ERR)について、いずれも最高評価の「AAA」を獲得しています。

エコな建物であることを数値的なものだけではなく、一般の人にも「見える化」するため、様々な仕掛けが施されています。オフィスエントランスでは太陽光を受けて光り輝くステンレスリボンで自然の光を、緑地では風を受けて流れていく霧のアートで風の道を感じることができます。また、縦のラインを強調した建物のデザインは見る人の視線を空へと誘導し、空や自然を感じて欲しいという思いが込められています。

全体の設計を担当した大成建設株式会社の井深誠さんは、次のように話しています。「一般の方々に自然やエコを感じて欲しいという思いで取り組みました。例えば、インテリアの木(もく)など、自然の表現をできるだけみんなの目にふれる場所につくった。今までのオフィスビルとは少し違う表現になっていると思います」